2013年1月19日

ハッピー・ザ・マンのラスト作がSHM-CD、紙ジャケ仕様で再発

ハッピー・ザ・マン『ベター・レイト (サード)』
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ハッピー・ザ・マン『ベター・レイト (サード)』
HAPPY THE MAN『Better Late(Third)』

ハッピー・ザ・マンのラスト作となった83年リリース(録音は79年)のサード・アルバムがSHM-CD、紙ジャケ仕様で再発となった。

キーボードのキット・ワトキンス(Kit Watkins)を中心にした演奏はまさに円熟期というにふさわしく、前2作と比べても内容的に見劣りするところはないが、ヴォーカル・ナンバーも収めるなど、当時の彼らがその方個性に変化を求めていたことも再確認できる。この後キャメル(Camel)に加入するワトキンスが書いた冒頭の「アイ・オブ・ザ・ストーム」はそのキャメルでも録音しているが、彼のスペーシーで雄大なアレンジ・センスを象徴する佳曲だろう。個人的には2曲目のようなヴォーカル・ナンバーに可能性も感じていただけに、これで解散してしまったのは残念という印象を強く受けたことを思い出した。フュージョン的なスムーズな音像とクラシック的な展開力、そしてロックのダイナミズムまで備えたアメリカン・プログレ勃興期の名バンドという評価はこのアルバムをもって完結するといっても過言ではないくらい洗練された充実作。もう一度評価すべきだ。[廣川 裕/SD160]