2013年7月29日

ワールド・スタンダードの鈴木惣一朗とカーネーションの直枝政広による新ユニット“Soggy Cheerios”がアルバムをリリース!

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ソギー・チェリオス『1959』
◎ワールド・スタンダードの鈴木惣一朗とカーネーションの直枝政広によるユニット“Soggy Cheerios”のアルバム。これまでの活動においてほとんど接点がなかったというふたりだが、実はともに1959年生まれ。互いの音楽的ルーツを語りあうなかで一緒にやろうという約束を交わしたのが本作が誕生するきっかけだったという。伊賀航、藤原マヒト、松本従子、山本哲也らをゲストに迎えつつも演奏もふたりが中心に録音が進められ、全曲共作の楽曲を直枝、鈴木が交互にメイン・ヴォーカルを担当するかたちでアルバムが構成されている。

50代半ばを迎えた同い年のアーティストが、共通点と相違点を認めつつそれを受け入れながら作られていることは、互いを許しあい楽しむ微笑みに満ちた音からも如実に感じられる。それでもそれぞれの個性は明確であり、ワールド・スタンダードとカーネーションのミクスチャーという彼らが20代~30代のころには考えられなかったであろう不思議でチャーミングな音を生み出しているのだ。アーティストとしての自信と確信の裏側に潜む不安。この国で活動していることの自由さと近年の息苦しさ。互いに抱えるそうしたもの(そこでも同い年という要素は重要なはずだ)へのキック、刺激を出発点に大きくジャンプしたアルバムに仕上がったことは、大きな成果として今後の活動に反映されていくはず。

そして、今回のプロジェクトのお楽しみがアルバムの最後に収められている「とんかつの唄」のカヴァー。川島雄三監督作品『喜劇とんかつ一代』の主題歌でオリジナルは森繁久彌が歌っているもの。ソギー・チェリオスが選んだフィーチャリング・ヴォーカリストは鈴木慶一と細野晴臣。前述の不安を拭いさってくれるような先達の起用ということ。名画座通いという共通点を軸に実現させた、心から楽しんで作られた名カヴァーといっていい。

まずは彼らと同世代の50代の音楽ファンは聴かねばなりますまい。それとワールド・スタンダードとカーネーションのファンも目からウロコがポロポロのはず。J-POP以降に音楽好きになった世代も聞いてみるべき。音楽がもつ底なし沼のような魅力に触れてみることは大切な経験になるはず。つまるところ、名作ということなのですね。この作品は。[鈴木 祐/SD166]

Soggy Cheerios(直枝政広鈴木惣一朗

Official: http://soggycheerios1959.tumblr.com/
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