2013年1月19日

エニドのオリジナル・ギタリスト、フランシス・リカーリシュのソロ名義作

フランシス・リカリーシュ 『ファー・アンド・フォーゴット、フロム・ザ・ロスト・ランズ 』

フランシス・リカリーシュ
『ファー・アンド・フォーゴット、フロム・ザ・ロスト・ランズ 』
FRANCIS LICKERISH『Far And Forgot,From The Lost Lsnds』

 エニド(The Enid)のオリジナル・ギタリストであり、いまだに人気の高いフランシス・リカーリシュのソロ名義作がリリースされた。エニドの初期4作品は彼なくしてはあり得なかったであろう。それほど彼の果たした役割は大きかった。エニド脱退後は長い間沈黙を続けていたが、09年に突如、初期エニドでキーボードを分担していたウィリアム・ギルモアらと結成したシークレット・グリーンで復帰する。初期エニドを思わせる優雅で荘厳なシンフォニック・ロックでファンを喜ばせた。ソロ名義の本作はその発展的な作品と言えよう。まさに全盛期のエニド、とくにセカンドを彷彿させる壮大で優雅なシンフォニーを聞かせる。アジアへの憧憬も伺わせるメロディを交え、古き良き時代の英国田園風景を思わせる詩的な世界を幻想的に聞かせる。彼は最近エニドのライヴにゲスト出演しているが、本作でも初期エニドの音楽性はロバート・ジョン・ゴドフレイ(Robert John Godfrey)のみならずフランシスとのものだったことは明らかだ。エニドの活動が活発化している中で本作のような作品をリリースしてくる意図は彼もエニドでやりたいのだろうかと勘ぐってしまう。[祖父尼 淳/SD160]