2014年3月17日

“ザ・マンフレッズ(The Manfreds)”の2作品が紙ジャケットでリイシューされた!

ザ・マンフレッズ『ライヴ』、『レット・ゼム・ロール』
◎“マンフレッズ(The Manfreds)ってマンフレッド・マン(Manfred Mann)の残党バンドなのね。昔の名前で出ていますみたいな、中心メンバーがいないまま、〈○○○フィーチャリングなんとかかんとか〉とか言って、ライヴ・サーキット回って”と嫌なことを考えつつ聴き始めたら、これがゴキゲンなおっさんロックなのだった。すみません。

マンフレッズは1991年、マンフレッド・マンの主要メンバーによって結成されている。マンフレッド・マンがマンフレッド・マン・チャプターツーを経て解散したのが69年だから、随分、間が開いているな。マンフレッド・マンはマンフレッド・マンの解散後(ややこしいな)ジャズ、プログレに傾倒、スプリングスティーン(Bruce Springsteen)・ナンバー、「光に目がくらみ(Blinded By The Light)」のヒットで有名なマンフレッド・マン・アースバンドとして90年代初頭まで活動を続けたわけだが、マンフレッズはブリティッシュ・ビートを基本にしつつ、パブ・ロックともまた違う滋味に溢れたおっさんロックを聴かせる。

99年リリースの『ライヴ』(※右上写真)は“マンフレッズのことを教えてやろうか?”とメンバー紹介を兼ねたオープニング曲、「The One In The Middle」が実にイイ感じ。ピアノもローリングしまくってます。マンフレッズは91年の結成以降、何回かメンバーチェンジを繰り返してはいるが、この時点でのメンバーは、マイク・ハグ(Mike Hugg/Key)、ポール・ジョーンズ(Paul Jones/Vo&harmonica)、マイク・ダボ(Mike D’abo/Vo、Key)、トム・マッギネス(Tom McGuinness/G)、マイク・ヴィクターズ(Mike Vickers/Sax&Flute)、ロブ・タウンゼンド(Rob Townsend/Ds)、ベニー・ギャラガー(Benny Gallagher/B)という第1期メンバー。2007年からの第4期まで、これはベースや管楽器の多少の入れ替えはあるが、基本的に大きな変化はない。ちなみにマッギネスはマッギネス&フリントのトム・マッギネス。ベニー・ギャラガーはギャラガー&ライル(Gallagher & Lyle)のギャラガー。タウンゼンドは元ファミリー(Family)とまぁ、英国ロックの渋いメンバーが集結した感もあります。そして「Sha-la-la」や「My Name Is Jack」、「Do Wah Diddy Diddy」「Mighty Quinn」といったヒット曲に懐メロ感が皆無なのが嬉しい。ルックスこそ、地味目な英国おじさんたちですが(失礼)、びしっと背中に一本、筋の通ったロックンロールを聴かせる。

『レット・ゼム・ロール』(※下段写真)は2007年にリリースされたベースとサックスが若手にチェンジした第4期のメンバーによる現時点での最新作。1曲目、「Stick And Stones」はポール・ジョーンズの塩辛声がイカすビート・ナンバー。アルバムは中盤からジャジーにシフト(リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return to Forever)の「スペイン(Spain)」もカヴァー)。ブリティッシュ・ビートと紅茶の国のジャズ・ロックという二枚看板で迫る。[杉山 達/SD173]

CD:『Let ‘Em Roll』AIRNF-014[紙]/ org.2007 ※3月6日同時発売

Official Website:
http://www.themanfreds.com/