2014年3月22日

“ペッカ・ポーヨラ(Pekka Pohjola)”関連作の中でも極めつけのレア・アイテムが待望の初CD化!

エスプー・ビッグ・バンド・ウィズ・ペッカ・ポーヨラ『イエスタデイズ・ゲイムス』
◎これはすばらしい。ディスカヴァリーとはこういった作品にこそ使うべきことばだろう。故ペッカ・ポーヨラ(Pekka Pohjola)関連のアルバムの中ではもっともレアだった作品で、ぼくも以前、北欧ジャズ・マニアの友人DJに一度だけ聞かせてもらい、ヨダレを流していたもの。

エプスー・ビッグ・バンド(Espoo Big Band)に嘱託されて書き下ろした4部構成の組曲をペッカ自身が全面的に参加して録音した作品(1986年発表)で、実質的にはペッカの作品といっていい内容になっている。ビッグバンドを手駒にして自由に自分の音楽を展開してみせるさまはまさにペッカ・ワールド。いかにも彼らしい郷愁を誘う旋律や北欧然とした冷徹で澄み切った空気を湛えた名演といえるだろう。こうしてみると、あらためてペッカがフィンランドや北欧の音楽シーンに与えた影響の大きさや可能性を感じることができ、彼を亡くした喪失感に再度胸をしめつけられる思いだ。ペッカの作品としてはファースト・チョイスではないが、ディスコグラフィにはやはり欠かせぬ1枚なのはたしか。ボーナスとして1998年のライヴ音源が追加されたが、すばらしい躍動感だ。[廣川 裕/SD173]

Official Website:
http://www.rockadillo.fi/pekkapohjola/
http://www.ebb.fi/