2014年7月26日

ロシア最強のシンフォニック・ロック・バンド、“リトル・トラジディーズ”の3年ぶりのニュー・アルバム!

リトル・トラジディーズ『夜に』
◎かつては辺境と呼ばれ限られたバンドが“共産圏にしては……”といった条件付きで評価されていたロシアは、現在では21世紀プログレッシヴ・ロック台風の目となりつつある。キーボード・トリオを基本として管弦楽が加わる編成のリトル・トラジェディーズ(Little Tragedies)は、EL&Pとゴブリンとエニドを豪快にミックスしたようなサウンドで1994年の結成以来10枚以上のアルバムをリリース、そのいずれもが高水準なシンフォニック・ロックで“ロシアにリトトラあり”とマニアを魅了してきた。3年ぶりという彼らにしては長いインターヴァルでリリースされた新作は、バンドが休止期間中に新たな表現手法を体得したと推測される内容に仕上がっている。けたたましく押しまくるキーボード・サウンドと重量感あふれるギターのリフは従来作品の延長上にあるものだが、アグレッシヴ一本槍ではなくリリカルなピアノをバックにメランコリックなメロディが歌い上げられる場面が登場するなど、彼らならではの“引きの美学”が反映された楽曲が目立つのだ。ロシア語独特の響きを活かしたメロディは、従来作と変わらぬクオリティを誇る。[鬼形 智/SD177]

Little Tragedies – Comrade (At Nights, 2014)

Official Website:
http://www.littletragedies.com/