2014年8月25日

マストドン(Mastodon)が衝撃の最新アルバム『ワンス・モア・ラウンド・ザ・サン』をリリース!

◎低すぎる重心で複雑怪奇に入り組んだまま展開していくというのにどこまでキャッチーである、というマストドン(Mastodon)特有の包容力が突き詰められた一作だ。“メタル・シーンの行く先を照らす”というようなありがちなキャッチフレーズに応えるような明度を持つはずもなく、またもや聴き手に浴びせる中毒性の濃度を高めてきた。ギタリストのビル・ケリハー(Bill Kelliher)がシングル曲「ハイ・ロード(High Road)」に対して“ニューロシスやメルヴィンズをもっとヘヴィにして、コーラス部分でポップなセンスを展開させた”と語っているが、アルバム全体としてもサビメロ以外を加圧し尽くす狙いが見え透ける。デフトーンズ(Deftones)などを手がけてきたニック・ラスクリネッツ(Nick Raskulinecz)と組んだことも大きかったのだろう。“ヘヴィ”という概念は常に間口が狭く、その狭さこそを身内で愛でる悪癖を持つが、2009年の『クラック・ザ・スカイ(Crack The Skye)』以降のマストドンはその概念を打ち砕いて拡散させてきた。その功績はもっともっと讃えられるべきだし、既存のファンを少しも裏切らずにファンの裾野を更に広げていくであろう本作の存在感は特段すさまじい。[武田砂鉄/SD178]

Mastodon – Chimes At Midnight [Audio Visualizer]

Official Website:
http://www.mastodonrocks.com/preorder