2014年9月22日

ブランドX(Brand X)、カリスマ期以降の2作『イズ・ゼア・エニシング・アバウト?』『Xファイル〜』が再発された!

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◎ブランドX(Brand X)は通算6枚目のアルバム『ドゥ・ゼイ・ハート?(Do They Hurt?)』(80年)がカリスマ・レーベルでの最後の作品となったが、このカリスマ期以降にリリースされた、2枚のアルバムが再発された。

1980年に『ドゥ・ゼイ・ハート?』を発表後、ブランドXは実質的に解散状態にあったが、当時の所属レコード会社がアルバムの制作を要請。この依頼を受けたロビン・ラムリー(Robin Lumley)は、未発表になっていた音源から選曲とリミックスを行ない、アルバムとしての体裁を整えたうえで『イズ・ゼア・エニシング・アバウト?(Is There Anything About?)』(82年/※右上写真)としてリリースする。楽曲が制作された時期もメンバーも違うため、クレジットとしては7名の器楽奏者が表示されており、楽曲のキャラクターも異なるが、さすがにブランドXくらいになると未発表とはいえ、そのクォリティはほとんど正規アルバム収録曲と変わらないというのが恐ろしい。タイトルからして捻りのある「イパネミア(Ipanaemia)」が連想させるのはまちがいなく「イパネマの娘」だろう。この手のラテン・タッチのナンバーまでプレイしていたのかと思うとニヤリとさせられてしまうが、いかに多様な音楽性を抱えた集合体だったのかもよくわかる。一方、『プロダクト(Product)』収録曲「エイプリル(April)」のロング・ヴァージョンや、意味深なタイトルの「スワン・ソング(Swan Song)」といったナンバーではこれぞブランドXというスリリングでエッジーなジャズ・ロックが展開されており、これ、これと膝を打ってしまう。たしかにオリジナル・アルバムと比べ、コンンセプトや方向性が一点に向いていないため、ムードも個々のナンバーで差異があるが、連中のヴァラエティに富んだ番外編ととらえればまた別の楽しみ方もできるだろうし、しばらく入手困難だった状況が改善されるのならファンとしては歓迎を惜しまない。

『Xファイル〜20イヤー・レトロスペクティヴ(The X-Files: A 20 Year Retrospective)』(98年/※下段写真)はタイトル通りの2枚組アンソロジー。ブランドXの20年にわたる活動の中から、ライヴや未発表音源などを使って構成されている。ディスク1はフィル・コリンズ(Phil Collins)、モーリス・パート(Morris Pert)が在籍した初期の音源で、元ゴング(Gong)のピエール・モエルラン(Pierre Moerlen)が参加した97年の初来日公演でのライヴまでの10曲を収録。ディスク2にはジョン・グッドソール(John Goodsall)、パーシー・ジョーンズ(Percy Jones)のそれぞれのソロ・プロジェクト、グッドソール(Goodsall)とビル・ブルーフォード(Bill Bruford)の音源、99年に実現したパーシー・ジョーンズの日本でのライヴなど、13曲を収録している。いずれも貴重なテイク揃いで、ファンならチェックせざるをえない。グッドソール、ジョーンズの解説対訳付き。[廣川 裕/SD179]

CD:『The X-Files: A 20 Year Retrospective』
MSIG-0950~1[2CD]※同時発売