2013年2月21日

新生アレアによる2012年のライヴ音源集

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AREA『Live 2012』

◎デメトリオ・ストラトス(Demetrio Stratos)の死去という大きな苦難を乗り越え、残されたメンバーで『ティック&タック(Tic&Tac)』を発表するなど1982年まで活動を続けていたアレアは、その後もメンバーの一部が再編を繰り返すも、今度はジュリオ・カピオッツォを失うという2度目の苦難に見舞われ、再編への道は永久に閉ざされてしまったかにみえた。しかし、2009年のストラトス追悼公演で、パトリツィオ・ファリセッリ(Patrizio Fariselli)、パオロ・トファーニ(Paolo Tofani)、アレス・タヴォラッツィ(Ares Tavolazzi)が再会したことにより、またもや再結成が実現した。本作は、新生アレアによる2012年のライヴ音源集。

 2枚組のディスク1は「オデッサのリンゴ」や「7月、8月、9月(黒)」といった往年のレパートリーを中心に構成されている。一方、ディスク2は新曲が中心。“ウェイン・ショーターのネフェルティティ変奏曲”という副題がつけられた「アテン」など、相変わらず特異なジャズ・ロック・バンドとしての魅力は色褪せていない。ストラトス不在でもバンドらしい音を響かせるディスク1の方が迫力を感じさせるが、ソロやデュオの形式にも今後の発展を期待させる。[松井 巧/SD161]