2014年10月28日

リチャード・トンプソンが新たに録り下ろした自身代表曲のアコースティック・カヴァー作『アコースティック・クラシックス』!

◎リチャード・トンプソン(Richard Thompson)の新作は、彼の40年以上にわたるキャリアの中から、自ら厳選した14曲を自らのアコースティック・ギター弾き語りで再録音した、セルフ・カヴァー・アルバム。ぼくがこのスタイルですぐ連想したのは同じくアコギ弾き語りで行なわれた2012年4月のビルボードライブ公演。知ってのとおりトンプソンの曲はもともとフォークを基礎においているので、考えようによってはもっとも曲の“核”を抉り出すのにふさわしいのはこの弾き語りだと思わせてくれたことを思いだす。

ということでもはやライヴでは定番といえる「シュート・アウト・ザ・ライト(Shoot Out The Lights)」はじめ、どの曲を抜き出してもハイライトと呼びたいが、一段と深みを増したトンプソンのエモーショナルなヴォーカルによって描き出される曲の物語性の豊かさに改めて魅入られてしまう。もちろん、歌と節妙に寄り添うギターの雄弁さはいうまでもない。いずれももはやヴァーチュオーゾとしか形容できないレヴェルだが、トンプソンは伝統と革新を今現在も並立させ、前進することをやめない。真に偉大なミュージシャンである。[廣川 裕/SD181]

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