2014年11月2日

鈴木慶一が結成した新バンド、“Controversial Spark”待望のファースト・フル・アルバム『Section 1』!

◎鈴木慶一が昨年夏に結成した新しいバンド、コントロヴァーシャル・スパーク(Controversial Spark)が、限定7インチ・シングル、ミニ・アルバムに続き、待望のファースト・フル・アルバムをリリースした。コントロヴァーシャル・スパークは鈴木、近藤研二(G)、矢部浩志(Ds)、岩崎なおみ(B)、konore( Vo、G)という5人組。慶一氏絡みのユニット、バンドを含めて初めて女性2人をメンバーに加えたことでも話題になった。また、メンバーの年代構成が5世代にわたっているのも大きな特徴といえる。本誌ではミニ・アルバム『Controversial Spark』がリリースされたあと、鈴木、矢部、konoreの3人に話を聞くことができたのだが、そのとき鈴木は3本のギターを中心にしたバンド・サウンド、基本的にメンバーが持ち寄った曲をスタジオ・セッションで仕上げていくというスタイル、などコントロヴァーシャル・スパークのキーとなるポイントを挙げながら話をしてくれた。

これを踏まえてアルバムに耳を傾けると、鈴木のコントロヴァーシャル・スパークへ寄せる期待はすでに想像以上に具現されているんじゃないかと思った。メンバー5人全員が曲を書くというスタイルはムーンライダーズと共通で、このあたりには慶一氏のバンドに対する基本的な考え方も反映していそうだが、結果として1曲1曲のキャラクターが立って、じつに変化に富んだアルバムに仕上がっているのだ。おそらくスタジオでは数々の実験やストラグルが繰り広げられたにちがいないけど、アルバムとして提示されたサウンドからはそうした七面倒くさい背景は一切感じられず、しごくポップに昇華されているのがなんとも楽しい。ただ、ポップとはいってもそこに捻りや野心的試みをしっかりと添えることも忘れていないのは彼らとしては当然であろう。ヴォーカルひとつとっても目立つのはkonore の少し舌足らずなキュートさで、鈴木はあえてバンドの一部に徹してる観もある。コントロヴァーシャル・スパークは鈴木の個人名義バンドじゃなく、5人の有機体として存在感を放っているということ。1年あまりの間にライヴやイヴェント出演をこなし、いよいよバンドとしての実体を表し始めたというのがこのアルバムの位置づけだろう。バンドは生き物、とはよく言ったものだ。[廣川 裕/SD181]

Hello Mutants / Controversial Spark
撮影:西村晋也、小暮秀夫、副島正紀/助監督:ピロリーナ/監督:副島正紀

Official facebook:
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