2014年11月9日

“サンタナ”デビュー45周年を飾る、圧巻の最新ベスト・ヒット・ライヴ作『コラソン – ライヴ・フロム・メキシコ』!

◎サンタナ(Santana)の新作は2013年12月にカルロスの母国のメキシコで開催したアルバム『コラソン(Corazón)』発売記念のスペシャル・コンサートの模様を収録したライヴ・アルバム。『コラソン』がリリースされたのは2014年5月のことだから、このコンサートは半年も前にアルバムのお披露目となったわけだが、同作はカルロスが自らのルーツであるラテン=メキシコに想いを馳せながら、ラテン・ミュージック界のスーパースターたちとコラボすることを企図して制作されたアルバムということを思い返せば、このコンサートの位置づけと意味合いも浮かび上がってくるだろう。収録曲はギター・インストの1曲を除いてヴォーカリストをフィーチャーしているが、これはサンタナ大復活を遂げた1999年のメガ・ヒット・アルバム『スーパーナチュラル(Supernatural)』(全米1位)を想起させるもの。いってみれば本作はその“ラテン・ヴァージョン”といえるかも。

ピットブル、ファネス、グロリア・エステファン、ミゲル、ジギー・マリー、サムエル・ロサ、ディエゴ・トーレス、ロメオ・サントスと、参加ミュージシャンはまさに“汎ラテン・ミュージック的”。おそらくカルロスが目指したのは自らをキーストーンにしてユニバーサルなラテン・ミュージックの版図を描くといったあたりにありそう。また、ミュージシャンとしてカルロスとは何度も共演しているウェイン・ショーター(元ウェザー・リポート)や、奥方でドラマーのシンディ・ブラックマンなど、ジャズ勢も多く参加していて、サンタナ・バンドとしても70年代を想わすようなホットでワイルドなフィーリングを叩きつけているのはファンとしてじつにうれしい。同様なことはもちろんカルロス自身のギター・プレイについても言え、久しぶりにここまでラテンの血をたぎらせているカルロスの姿に接した気がする。オリジナルに加え、ボブ・マーリーの「アイアン・ライオン・ザイオン」をジギーの歌をフィーチャーして披露したり、代表曲の「オイェ・コモ・ヴァ」をピットブルのラップを交えて演奏したり、と仕掛けも何とも楽しい。もちろんCDだけでも充分楽しめるが、せっかくなら映像つきのデラックス・エディションを鑑賞しながらいっしょにからだを揺らせたいライヴの決定作である。[廣川 裕/SD181]

Santana feat. Diego Torres – Amor Correspondido

Official Website:
http://www.santana.com/
Official facebook:
https://www.facebook.com/carlossantana