2015年1月23日

タンジェントのキーボーディスト、“アンディ・ティリソン”のソロ3作目『エレクトリック・シンフォニア No.2』!

◎パラレル・オア・90ディグリーズ(Parallel Or 90 Degrees)としてデビューしたが、タンジェント(The Tangent)で一躍名を馳せたアンディ・ティリソン(Andy Tillison)のソロ3作目がリリースされた。今回はマルチプレックス名義でこれまでの音楽性とは異なることをアピールしているようだ。ソロとしては2007年にディスクドライヴ(Andy Tillison Diskdrive)名義で『Fog』、2011年に同じ名義で『Murk』(※下段写真)をリリースしている。

これらのアルバムで追求している音楽性はキーボード/エレクトロニクスを駆使したイマジネイティヴで趣味性の強いもので、抽象的すぎる嫌いもあった。本作のアルバム・タイトルからはクラシック系のサウンドを予想させるが、タンジェントの傑作7作目『仕事の儀式(Le Sacre Du Travail)』(2013年/※下段写真)を彷彿させるカンタベリー・テイストのシンフォニック・ジャズ・ロックを展開している。実際には『仕事の儀式』と並行して制作されていたともあり、音楽的には兄弟アルバムともいえる。ジャズ・テイストが小気味よく、心地よいメロディと英国特有の気品を感じさせ味わい深い。実はアンディ・ティリソンがすべての楽器を演奏しており、マルチ・ミュージシャンぶりを発揮している。好作。[祖父尼 淳/SD183]

CD: Andy Tillison Diskdrive『Murk』Sally Collyer / SCMCD001(2011)/
The Tangent『Le Sacre Du Travail』ベル・アンティーク/マーキー / MAR-132112(2013)

Andante For Dorothy by THE ANDY TILLISON MULTIPLEX

Official Website:
http://www.thetangent.org/