2015年4月10日

スティーヴ・ハウ(Steve Howe)が75年から11年にかけて録音した楽曲から厳選33曲を収録した『アンソロジー』!

◎イエス(Yes)、エイジア(Asia)のスティーヴ・ハウ(Steve Howe)は大好きだけど、ソロまでは手が回らない……。初期のソロを聞きかじったことはあっても、続々と出るソロ&アーカイヴをすべて聴き込むのはとてもとても……。そんな御仁にピッタリのソロ・オールタイム・ベストだ。これを聴けば年代順にハウの趣向がはっきり分かる。

モッズ&サイケな薫りが漂う「ソー・バッド」でスタートし、1975年のファースト・ソロ『ビギニングス(Beginnings)』からは、ハウ節全開のソロが聴けるパトリック・モラーツ参加の「ロスト・シンフォニー」と、ビル・ブルーフォード参加のしっとり聴かせる「歓喜の夜」。79年『スティーヴ・ハウ・アルバム(The Steve Howe Album)』からは軽快な「優勝旗」。「ルック・オーヴァー・ユア・ショルダー」のヴォーカルはクレア・ハミルだ。「表面張力」はインストの美しい佳曲。プログレ色濃いアルバムはこの2作のみ。なお、以上6曲は2015リマスターされている。

間隔があいた91年のサード『タービュランス(Turbulence)』からは2曲を収録。「センシティブ・カオス」では痛快に弾きまくっている。この時期のハウは精力的で、91年はイエスでも『結晶』を発表、93年に早くもソロ次作の『ザ・グラウンド・シェイム・オブ・シングス(The Grand Scheme Of Things)』をリリースした。同アルバムからはややハードな「初めに欲望ありき」など3曲。98年『クァンタム・ギター(Quantum Guitar)』(3曲収録)は息子ディランとのコラボ。「ウォーク・ドント・ラン」はベンチャーズで有名なあの曲だ。99年『ポートレイト・オブ・ボブ・ディラン(Portraits Of Bob Dylan)』からは「女の如く」と「雨のバケツ」の2曲。

ディスク2は2000年以降。01年『ナチュラル・ティンブレ(Natural Timbre)』、02年『スカイライン(Skyline)』、03年『エレメンツ(Elements)』、05年『スペクトラム(Spectrum)』と続けざまにソロが出された。先の2枚からの4曲はたおやかな空間に似合うイージー・リスニング風。後2作の4曲はロック色が戻り、『エレメンツ』の「ライジング・サン」ではブットいサウンドが聴ける。なお、『ナチュラル・ティンブレ』以外の3アルバムから選ばれた6曲はリマスターされている。

08年のアコースティック・アルバム『モチーフ(Motif)』からは、セカンドからの再録となった「消えた男の日記」など4曲。どうせならクラップも入れてほしかったけど。オーケストレーションを取り入れてクラシックの解釈に挑んだ11年『タイム(Time)』からは2曲が収録されている。ラスト3曲は「ビギニングス」の2015リマスターと、「ムード・フォー・ア・デイ」は93年の『シンフォニック・ミュージック・オブ・イエス』版、「シャープ・オン・アタック」は様々なギタリストが参加したオムニバス盤『ギター・スピーク』提供曲だ。4月からはアンソロジー・ツアーをスタートさせるハウ。ライヴがどんな選曲になるかも興味深いところだ。[等々力 侑/SD186]

Steve Howe – Bachianas Brasileiras No.5 (Aria)

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