2015年5月19日

突然リリースされた、ブラー(Blur)の最新アルバム『 ザ・マジック・ウィップ(The Magic Whip)』!

◎突然情報がアナウンスされ、ファンを仰天させたブラー(Blur)のニュー・アルバム『 ザ・マジック・ウィップ(The Magic Whip)』(※右上写真)。前作『シンク・タンク(Think Tank)』からは12年ぶり、オリジナル・メンバー4人によるレコーディングとなると1988年に発表した『13』まで遡るというから周囲が色めき立ったのも無理はない。ただし、バンドとしてのブラーはご存じのように2009年夏から再活動している。2012年2月のハイドパークでのソールド・アウト公演、2014年1月に行なわれた再結成ツアーの日本公演も大成功を収め、会場につめかけた熱心なファンを感動させた。つまり新作リリースの報は再結成後、いずれ訪れるだろうと期待されながら、いつまでたっても実現しない願望のようなものだったわけで、それがある日、何の前触れもなく実現したものだから、多くが慌てふためいたというわけだ。

レコーディングの端緒となったのは2013年春のツアーの合間となった5日間の休日を使って滞在していた香港の九龍のスタジオで行なわれたセッションが元で、これを時間をおいてグレアム・コクソン(Graham Coxon)と初期プロデューサーだったスティーヴン・ストリート(Stephen Street)が精査。バンド・メンバーも交えて本格的な録音に進んだという。印象としてはまごうことなきブラー・ワールドである。ジャングリーなパワー・ポップ調のシングル曲「ロンサム・ストリート」や「ゴー・アウト」があれば、エレクトロの「アイスクリーム・マン」があり、浮遊感とサイケな音響が印象に残る「ソート・アイ・ワズ・ア・スペースマン」があり、ダークで一瞬ジャパンあたりを連想させる「ピョンヤン」があり、リズムと展開に凝った「アイ・ブロードキャスト」があり、ブラスを使いトロピカルなニュアンスも漂う「ゴースト・シップ」があり、さらにグレアム・コクソンのブルージーなギターが効果を挙げるグルーミーな「ミラー・ボール」があり、と。文句なしのヴァラエティ感だ。このプロジェクトをある意味先導したグレアムの存在感が想像以上に大きいのはファンのひとりとしてうれしいが、もちろんデーモン(Damon Albarn)もちゃんと主張すべきは主張しているのでご安心を。全曲を披露したシークレット・ライヴも開催され、ストリーミング配信もされた。 [廣川 裕/SD187]

Blur – There Are Too Many of Us

Blur – Go Out

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