2015年8月25日

精力的に活動を続けるニール・ヤング(Neil Young)が最新作『ザ・モンサント・イヤーズ』を完成させた!

◎ニール・ヤング(Neil Young)の反モンサントをテーマにした話題の新作が遂に登場した。内容に触れる前に、本作を生むことになった事のあらましを簡単に紹介しておこう。アメリカでは昨年、バーモント州が州としては初めてとなる遺伝子組み換え作物(GMO)を含んだ食品の表示を義務づける法律を成立させた。これに対して遺伝子組み換え食品で巨額の富を築いている、米モンサント社や米スターバックス社などの企業が表示義務の差止め訴訟を起こした。この動きに反発して食いついたのがニール・ヤングだった。早速スターバックスをボイコットするよう声明を発表し、ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)の息子、ルーカス(Lukas Nelson)とミカ・ネルソン(Micah Nelson)が率いるバンド、プロミス・オブ・ザ・リアル(Promise Of The Real)とのコラボレーションにより本作を発表したということになる。

が、この問題は決して対岸の火事では済まされない。と言うのも、安倍政権がTPP交渉でアメリカの要求を丸呑みしそうな気配だからだ。そうなると、モンサントの遺伝子組み換え食品、成長ホルモンを大量に投与された牛肉、発がん性物質を含んだ有害な食品添加物入りの食品などが、“自由貿易”ルールで表示義務がないことから大量に日本市場に流れ込んで来ることになる。つまり、ニール・ヤングの活動自体が、日本にも直接関わってくる問題でもあるというわけだ。従ってヤングを支持するだけでなく、ひいては日本のためにも頑張って欲しい! なんて思うのは僕だけではないだろう。

で、アルバムの方はと言えば、スタジオでの一発録りとあって、一切余分な装飾なしのシンプル且つストレートな表現がそのままダイレクトに収録されている。ヤング自らの弾くゴツゴツしたワイルドなエレクトリック・ギターに導かれるように、歌われる詩がまた痛快極まりない。“コーヒーは飲みたい、だけど遺伝子組み換え物ならゴメンだ”⑤「ア・ロック・スターバックス・ア・コーヒー・ショップ」。あるいは“遺伝子組み換えに同意し、契約を交わそうものなら、モンサントによって地獄に落とされる”⑧「モンサント・イヤーズ」。いかにもヤングらしい表現だが、ここまではっきり歌われると、本当にスカッとして気持ちが良いものだ。その他の収録作品のなかでは、消え入りそうな声で歌われる②「ウルフ・ムーン」の情緒もたまらなくイイ! [増渕英紀/SD191]

Neil Young + Promise Of The Real – A Rock Star Bucks A Coffee Shop (Official Music Video)

Neil Young + Promise Of The Real – Wolf Moon (Official Video)

Official Website:
http://www.neilyoung.com/
Official facebook:
https://www.facebook.com/NeilYoung