2015年10月29日

英ギタリスト、クリス・スペディング(Chris Spedding)の初ソロ・アルバム『無言歌』(70年)がリイシューされた!

◎ロックンロール・ギターの魅力を満載したソロ・アルバムやブライアン・フェリー(Bryan Ferry)との活動が有名なため、クリス・スペディング(Chris Spedding)のキャリアはブリティッシュ・ジャズ・ギタリストとしてスタートしたという事実は、もしかしたら忘れられているのかもしれない。ピート・ブラウン(Pete Brown)率いるバタード・オーナメンツ(Battered Ornaments)やニュークリアス(Nucleus)のアルバムで披露したテクニカルでありながら歌心を忘れないプレイによって、60年代末期のスペディングはジョン・マクラフリンに続く気鋭の英国ジャズ・ギタリストとして脚光を浴びていたのだ。

本作はスペディングが1969年にハーヴェスト・レーベルとソロ契約してレコーディングするもイギリス本国でのリリースは見送られ、70年に日本限定(※下段写真)で発表された曰くつきの初ソロ・アルバム。ジョン・マーシャル(John Marshall/ドラム)やポール・ラザフォード(Paul Rutherford/トロンボーン)ら英国ジャズ系ミュージシャンがフリー・インプロヴィゼーションを展開する内容は、商業面で難しいと判断されたのだろう。アルバム・タイトルのごとく歌心あふれるスペディングのプレイには、後年のブレイクを予感させる瞬間がある。 [鬼形 智/SD192]

LP:『Songs Without Words』東芝音楽工業 / OP-88007

Official Website:
http://www.chrisspedding.com/