2015年10月31日

キース・リチャーズ(Keith Richards)23年ぶりとなるニュー・アルバム『クロスアイド・ハート(Crosseyed Heart)』!

◎じつに23年ぶりとなるニュー・アルバムである。プロデュースはキース(Keith Richards)とスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)で、これはファースト・アルバム『トーク・イズ・チープ(Talk Is Cheap)』からずっと変わらない。レコーディング・メンバーもアーロン・ネヴィル(Aaron Neville)とノラ・ジョーンズ(Norah Jones)以外は、ワディ・ワクテル(Waddy Wachtel)、アイヴァン・ネヴィル(Ivan Neville)、バーナード・ファウラー(Bernard Fowler)といったここ最近作の常連ばかりで、いってみれば気心の知れた仲間での録音といえる。注目されるのはキースがベースもほぼ全曲で弾いていることと、収録曲もジョーダンとほとんど2人共同で書き上げている点。昨年亡くなったボビー・キーズ(Bobby Keys)が2曲でサックスを吹いているのも見逃せない。

とにかくキース自身のコンディション(体調面も精神面も)の良さが自然と伝わってくるくらい演奏も楽曲もすばらしく、改めてミュージシャン、キースの存在感の大きさと稀有さを実感させられる。グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)のカヴァー「ラヴ・オーヴァーデュー(Love Overdue)」もレゲエ好きなキースらしくて抜群だし、ノラとデュエットした「イリュージョン(Illusion)」のさりげなさも絶妙。まちがいなく本年屈指のロック・アルバムだ。[廣川 裕/SD193]

Keith Richards – Trouble (Audio)

Official Website:
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