2015年11月13日

タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)黄金期にあたる74~76年の初登場ライヴ音源2種を収録した4CDボックス・セット!

タンジェリン・ドリーム『ランス、カテドラル1974 & モーツァルトザール、マンハイム1976』
◎最近まで精力的な活動を行ない、数多くの作品をリリースしてきたタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)だが、エドガー・フローゼ(Edgar Froese)の死去によってひとつの時代が終わりを告げたといえよう。タンジェリン・ドリームは混沌とした60年代末から70年代のジャーマン・ロックを代表するバンドで、彼らが生み出した実験的なサウンドはこれまで聴いたことのないような革命的かつ刺激的なもので、まさに時代の嬰児といえるものだった。後進に与えた影響力は絶大なものがある。バンドは1967年にモダン・アートが盛んだったベルリンでエドガー・フローゼによって結成されている。シンセサイザーの可能性を追求し、独自の音楽性を確立していく。73年に英国のヴァージン・レコードと契約したことで、その特異な音楽は全世界に知れ渡ることとなった。それが黄金期というべきエドガー・フローゼ、クリストフ・フランケ(Christopher Franke)、ペーター・バウマン(Peter Baumann)という歴代最強の布陣によって作り上げられた『フェードラ(Phaedra)』、『ルビコン(Rubycon)』、『リコシェ(Ricochet)』などの傑作群だ。この黄金時代というべき74~76年に行なわれた伝説のライヴ音源がついにオフィシャルな形で陽の目をみることとなった。

そのオフィシャル・ライヴ・ブートレッグ・シリーズの第1弾となるのが、74年12月に行なわれたフランスはランス・カテドラルでの演奏と76年に旧西ドイツはマンハイムのモーツァルトホールで行なわれた演奏を4枚のCDに収録している。これらの音源はファンの間でも人気の高い有名な音源であり、その全貌が聴くことができるようになったことは実に喜ばしいことだ。特にランス・カテドラルでの演奏は、バンド史上でも特別なイヴェントとして認知されているもので、当時、ヴァチカン市国によってカテドラルでの演奏を中止せざるを得なかったという曰く付きのものだ。そのためアンコール演奏は収録されていない。彼らはシンセやメロトロンを駆使し、テンションの高いインプロヴィゼーションを縦横無尽に繰り広げており、その類い稀な才能のほとばしりを存分に聴くことができる。一方、76年10月のマンハイムでの演奏はピアノを用いた耽美的な美しさに聞き惚れる楽曲などタンジェリン・ドリームの懐の深さが窺い知れる貴重な作品となっている。2つとも充実の演奏を繰り広げているが、全盛期のタンジェリン・ドリームがいかに凄かったかを窺い知ることができる貴重かつ重要な音源である。音質的にも現存する最もクオリティの高い音源をリマスターしており、その貴重度からも十分なものといえよう。ファンは必携の作品だ。[祖父尼 淳/SD193]

Album:『Phaedra』 Virgin / V 2010 (1974),
『Rubycon』Virgin / V2025 (1975), 『Ricochet』Virgin / V 2044 (1975)

Official Website:
http://www.tangerinedream-music.com/
Official facebook:
https://www.facebook.com/TANGERINEDREAM.OFFICIAL/