2016年1月7日

ラッシュ(Rush)デビュー40周年を記念した2015年“R40ライヴ・ツアー”を収録したライヴ盤『R40・ライヴ ~閃光の去来~』!

◎ラッシュ(Rush)のステージを日本で体験したいというファンの夢は、いつになったら叶うのだろう。デビュー40周年を記念した2015年“R40ライヴ・ツアー”が、おそらく最後の大々的なツアーになるだろうといわれているラッシュ。同ツアーより、そのハイライトというべき彼らのホームタウンでの6月17日&19日トロント・エア・カナダ・センター公演を収録したCD3枚組ライヴ盤がリリースされた。すでに輸入盤や映像版が出回っているが、国内盤はライヴ・アルバムの肝であるステージの臨場感を深く堪能できる高音質なSHM-CD仕様での登場だ。

本ツアーは最新アルバム『クロックワーク・エンジェルズ(Clockwork Angels)』リリース後にあたりながらも同アルバムをサポートするツアーの延長上にはなく、デビュー作『閃光のラッシュ(Rush)』から最新作までの人気曲を選んだオールタイム・ベスト的なセットリストが組まれ、ステージはインターミッッションを挟みつつ3時間にも及ぶものだったという。本作は6月19日公演を完全収録しただけでなく、17日のみ演奏された「クロックワーク・エンジェルズ」「彼方なる叡智が教えるもの」「レッド・バーチェッタ」、さらに場所は不明ながら別の日にプレイされた「ザ・レッカーズ」と、ヴァイオリニストにジョナサン・ディンクレージ(Jonathan Dinklage)をゲストで迎えた「失われた夢」(おそらく6月29日マディソン・スクエア・ガーデン公演)を追加した完璧版である。

バッキング・トラックを使用しつつもサポート・メンバーは付けずにトリオ編成で複雑な楽曲を再現するスタイルは従来のツアーと変化なく、年を経るごとにアグレッシヴなプレイになっていくアレックス・ライフソン(Alex Lifeson)のギターが冴え渡っている。一時よりも手数が減ったものの、そのかわりに一打の重みが増したニール・パート(Neil Peart)も絶好調だ。ゲディ・リー(Geddy Lee)のベースも常に安定しているが、ヴォーカルがフラット気味になったり高域の伸びに衰えが見られるのは、やはり年齢によるものだろうか。それでもオリジナルからキーを下げずシャウトする姿は、充分に感動を与えてくれる。本作のプロモーション向けにゲディー・リーが、なんとNHKの音楽番組にコメント映像を送ってくれたのは来日フラグだろうか? ラッシュの再来日公演を望む声は、大きさを増していくばかりである。 [鬼形 智/SD195]

Rush | Xanadu – R40 LIVE

Rush – Jacob’s Ladder – R40 LIVE

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http://www.rush.com/
Official facebook:
https://www.facebook.com/rushtheband