2016年1月30日

70年代後半~80年代に活動したドイツのシンフォ・プログレ・バンド、ルソー(Rousseau)の名作3作がリイシュー!

ルソー『フラワー・イン・アスファルト』『リトリート』『スクエア・ザ・サークル』
◎70年代後半から80年代を中心に活動したドイツのシンフォニック・プログレ・バンド、ルソー(Rousseau)の名作3作が紙ジャケット、最新リマスター、SHM-CDにて再発された。ルソーはキャメル(Camel)や同国のノヴァーリス(Novalis)に影響を受けたバンドで、ロマンティックな部分を抽出したかのようなメロディアスなギター、リリカルなフルート、たおやかなキーボードが紡ぎだす叙情的なシンフォニック・ロック作品を作りあげた。70年代後半はエニワンズ・ドーター(Anyone’s Daughter)やノイシュヴァンシュタイン(Neuschwanstein)、エデン(Eden)などジャーマン・シンフォ・プログレが盛り上がっていた時代である。ルソーは日本に入ってきた当時はその繊細で丁寧な音作りが印象深く、ロマンティックでたおやかな叙情性が記憶に残っているファンも多いことだろう。

ルソーは1977年にドイツのルールで結成されている。2人のメンバー・チェンジを経て、アリ・ペッファー(Ali Pfeffer/Ds)、ゲオルグ・フットマハー(Georg Huthmacher/B・P)、クリストフ・フスター(Christoph Huster/Flute・G・Per)、ライナー・ホフマン(Rainer Hofmann/Key)、イェルク・シュワルツ(Jörg Schwarz/G)の5人で、80年にデビュー作となる『フラワー・イン・アスファルト(Flower In Asphalt)』①(※右上写真)を自主リリースする。当時ドイツ本国で注目を集め、ある程度の成功をおさめた。インストゥルメンタル作品で、甘美な旋律を紡ぎだすメロディアスなギター、多彩でシンフォニックなキーボード、リリカルなフルートが紡ぎだすサウンドは、派手さはないものの心の琴線に触れるものでドイツ・ロマン派シンフォニック・ロックを印象づけた名盤だ。『ミラージュ』や『ムーンマッドネス』期のキャメルやノヴァーリスといった叙情派プログレ・バンドを彷彿させる。ひっそりと佇む中世の街が描かれたジャケット・アートも印象的だった。ギターの交代と専任ヴォーカリストが加入し、83年に『リトリート(Retreat)』②(※下段写真)を自主リリースする。インストだった前作と比較すると、オープニング曲のポップさやヴォーカルの導入など若干の変化がみられるが、キャメルを彷彿させるロマンティックな叙情派シンフォは普遍だ。

87年に『スクエア・ザ・サークル(Square The Circle)』③(※下段写真)をムゼアよりリリースする。本作でもメンバー交代はあるものの彼らのサウンド・コンセプトは揺るぎないもので、ロマンティックな叙情派シンフォを丹念に追求している。ヴァイオリンやチェロといったストリングスをゲストに迎えるなど新たな試みもみられた。その後、メンバーはサイド・プロジェクトで活動。2002年に突如、再編され16年ぶりとなる4作目『At The Cinema』をムゼアよりリリースする。これまで以上にクラシカルとなった叙情派シンフォニック・ロックは彼らの普遍の精神をみることができる。08年にはベスト盤『One Step Up…TwoBack』をリリース。[祖父尼 淳/SD195]

CD:②『Retreat』BELLE-152497(org.1983)/③『Square The Circle』BELLE-152498(org.1987)
※いずれもベル・アンティーク/マーキーより

Official Webdite:
http://www.progressiverockbr.com/rousseau.htm