2016年2月16日

ニール・ヤング(Neil Young)のアーカイブ・シリーズの最新作『ブルーノート・カフェ(Bluenote Café)』!

◎今更だが、ニール・ヤング(Neil Young)のギターは凄い。世界中の誰にも弾けないギター。大胆にして繊細。暴虐でさえある。あの音色はどうやって出しているのだろう。ギタマガじゃないので、細かい考察はしないが多分、例のレス・ポール(オールド・ブラック)なのだろう。何年か前、武道館で見た時もそうだったような……。

さて、こちらは2006年から始まるニール・ヤングのアーカイブ・シリーズの第7弾。ホーン・セクションを擁する新バンド、ブルーノーツ(The Bluenotes)を従えた1987~88年の2枚組ライヴだ。この時期のニール・ヤングは“売れ線アルバム”を作らず『トランス(Trans)』をはじめとする問題作を次々とリリースしたために訴訟騒ぎにまでなったゲフィンを去り、前述のブルーノーツとともにリプリーズから『ディス・ノーツ・フォー・ユー (This Note’s For You)』をリリースした時期に当たる。

ディスク1はベン・キース(Ben Keith/ペダル・スティールの名手だが、ここではアルト・サックスを担当)以下、総勢6名からなる重厚なホーン・セクションをバックにブルージーでジャンプ感のある歌と演奏を展開する。これはニール・ヤング流のブルース・ロック。これがなかなか様になっている。ギターを弾いているのはニール・ヤングだけだが、例のギターはこのビッグ・バンドに違和感なくハマっている。このアーカイブのミソは『ディス・ノーツ・フォー・ユー 』からの楽曲をメインにしながらも、65年のスクワイアーズ(The Squires/二ールのハイ・スクール・バンド)の「ハロー・ロンリー・ウーマン」のような超レア・ナンバーも含まれていることだろう。ちなみにディスク2からは、いつものヤング節に戻る。こちらのレア曲、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)時代の「オン・ザ・ウェイ・ホーム」はソフト・ロック感覚もあってカッコいい。

『ディス・ノーツ・フォー・ユー』収録曲の「サニー・インサイド」は「ミッドナイト・アワー」のようだ(こちらはニール・ヤング流のソウル~R&Bへのリスペクト。ブルース・ロックをやろうが、バッファロー時代の曲をやろうが、ソウルフルな曲をやろうが、ニール・ヤングはニール・ヤングなのだ。ラストは20分近い「今宵その夜(Tonight’s The Night)」。豪快なホーン・セクションをバックにギターが暴走しまくる。なかなか終わらない。絶倫感。そして二ール・ヤングは最後に弦を全部引きちぎったという。 [杉山 達/SD196]

Neil Young – Hello Lonely Woman (Official Audio)

Neil Young – Crime In The City (Official Audio)

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