2016年2月19日

ハンブル・パイ(Humble Pie)が80年代初頭にリリースしたオリジナル・アルバム2作品がリイシュー!

『オン・トゥ・ヴィクトリー』『ゴー・フォー・ザ・スロート』
◎ハンブル・パイ(Humble Pie)が80年代初頭にリリースした2枚のアルバムがリイシューされた。ハンブル・パイは、ハード(Herd)を脱退し新たなバンド結成を計画していたピーター・フランプトン(Peter Frampton)にスモール・フェイセス(Small Faces)のスティーヴ・マリオット(Steve Marriott)がグレッグ・リドリー(Greg Ridley/元スプーキー・トゥース)とジェリー・シャーリー(Jerry Shirley)を紹介。当初ピーターのスモール・フェイセスへの加入を打診していたマリオットが、グループを抜けて加入することでスタート。1969年にシングル「ナチュラル・ボーン・ブギー(Natural Born Bugie)」でデビュー。英国5位を記録する。この年『アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ(As Safe As Yesterday Is)』と『タウン・アンド・カントリー(Town And Country)』という2枚のアルバムを発表するが、所属していたイミディエイト・レコードの倒産によりA&Mに移籍。71年に発表した5作目となるライヴ盤『パフォーマンス~ロッキン・ザ・フィルモア(Performance: Rockin’ The Fillmore)』が米国21位のヒットとなる。ポップなサウンドを志向するフランプトンは本作を最後に脱退。後任に元コロシアムのデイヴ・クレム・クレムソン(Clem Clempson)を迎えたグループは、マリオットを中心とするブルース、ソウル志向を推し進めた72年の『スモーキン(Smokin’)』が米国6位を記録。熱いライヴ・パフォーマンスで人気を得たが、果てしない米国ツアーに消耗したグループは75年に解散する。

マリオットは、76年のソロ作発表、77年のスモール・フェイセス再編をへて、80年にハンブル・パイを再結成。マリオット、シャーリーに、元ジェフ・ベック・グループのボビー・テンチ(Bobby Tench)とセッションマンのアンソニー・ジョーンズ(Anthony “Sooty” Jones)を加えた4人で制作され、80年に発表されたのが『オン・トゥ・ヴィクトリー(On To Victory)』①だ。リスナーが望む70年代のパイそのままのサウンドは、米国60位とスマッシュ・ヒット。今回のリイシューでは81年のライヴ音源4トラックが追加収録されている。

続けて81年に発表されたのが『ゴー・フォー・ザ・スロート(Go For The Throat)』②(※下段写真)で、前作以上に深みのあるヘヴィ・ブルース・ロックを展開。マリオットがP.P.アーノルド(P.P. Arnold)のために書き、スモール・フェイセス時代にシングルとして発表された「ティン・ソルジャー(Tin Soldier)」のセルフ・カヴァーが米国58位を記録したものの、アルバムはトップ100入りせず、アルバム発表後の全米ツアー終了時にハンブル・パイは再び活動を停止する。今回のリイシューでは、81年のライヴ音源4トラックを追加収録。

すでにニューウェイヴ期となっていたオリジナル発表時にはワタシも含めて見落とされてしまった(両作品のあまりにもパイらしくないアートワークも原因だったと思う)作品だが、現在のリスナーにこそ再評価してもらいたい、濃厚なサウンドが味わえる。[鈴木 祐/SD196]

CD: ②『Go For The Throat』ヴィヴィド / VSCD-4324(org.1981)※同時発売

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