2016年2月23日

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバム『ローデッド』が発売45周年を記念し最新リマスター音源で再発!

『ローデッド45thアニヴァーサリー・エディション』
◎2015年後半になってヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)関係の重要なアイテムが2つ出た。一つは70年リリース、4枚目のアルバム『ローデッド(Loaded )』の45周年ヴァージョンで5CD+DVDという『Loaded: Reloaded 45th Annivers』(※下段動画)、そしてもう一つが4枚組の『ザ・コンプリート・マトリックス・テープズ(The Complete Matrix Tapes)』。後者は無事に日本発売となったが、前者はなし。このご時世、マニア度の高さから言えば仕方のないことかもしれないが、やっぱりファンとしては残念。ただ、リマスターされたオリジナル・アルバムだけは『ローデッド45thアニヴァーサリー・エディション(Loaded 2015 REMASTER)』としてリリースされる。

そもそも『ローデッド』は、4枚目にしてルー・リード(Lou Reed)にとって最後のヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アルバムとなったもの。それまでのヴァーヴ・レコードからアトランティック・レコード傘下に移籍しての作品だが、名作『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド+ニコ(The Velvet Underground & Nico)』や『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート(White Light/White Heat)』などに比べると評価が低いけれどそれは認識不足というもの。もちろんジョン・ケイル(John Cale)が抜けてしまっているだけに、彼の在籍時の音とは比較できないし、アプローチも違っている。そうした新しい時代のVUの道をストレートに示したのがこのアルバムで、ルー・リードに言わせるとヒット・チャートに並んでておかしくない曲ばかりを提供していたのに、マネージメントやレーベルの不理解で潰されたのだという。

実際、「スウィート・ジェーン」や「ロックン・ロール」といったルーの代表曲に挙げられる名曲も揃っているし、他にも「フー・ラヴズ・ザ・サン」「ニュー・エイジ」「ロンサム・カウボーイ・ビル」「オー・スウィート・ナッシン」などのナンバーも、非常にキャッチーな曲で、VUに与えられたイメージに囚われることなく接すると、他のアルバム以上に親しみやすいバンドをそこに発見できるはずだ。とくに新加入のダグ・ユール(Doug Yule)にヴォーカルを取らせた「ニュー・エイジ」の曲そのものの美しさなんて、もっともっと認識されて良い。

しかし、ルーがこれでOKとした最終ミックスがマネージャーのスティーヴ・セズニックの指示で勝手に曲を切られたりミックス、曲順を変えたものがリリースされる。そんな不遇な運命からこのアルバムが本来持っていたポテンシャルを墓から掘り起こしたものになっている。これまでも1997年に出た2枚組の“FullyLoaded Version”でもリマスターされているが、今回のは全体に鮮度が増し、細部のエッジが効いていて迫力が増している。これはこれでまた生々しいヴァージョンとなっており、この数奇な運命を辿るアルバムにふさわしい。[大鷹俊一/SD196]

Velvet Underground Loaded: Re-Loaded (Official Trailer)

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