2016年3月12日

KERAが1988年の『原色』以来27年ぶりとなる最新ソロ・アルバム『Brown, White & Black』を完成させた!

◎秋元康のプロデュースや、ゆうゆとのデュエットが話題を呼んだ1988年の『原色』以来のソロ作。今回はジャズ・ミュージシャンであった父親に捧げた“ジャズ”アルバムになっている。エノケンに代表されるコミカルなジャズ歌謡(フェイク・ジャズ)を標榜したのか、そうかそうかと1曲目の「Old Boys」を聴くと、これがまた演奏も歌も見事なスウィング歌謡でフェイクの域を越えていたのだった(こういうことを書くと、非常に失礼だが、KERAのヴォーカルの表現力が素晴らしい。正直、最近のKERAは偉くなっちゃった感じがあったので)。

勿論、ジャズ歌謡のリヴァイヴァルという味わいもあるのだが、大仰に言えば、ジャズというスタイルを借りながら、KERAなりに“希望”を見出そうとしたアルバムだと思う。丁重な演奏も見逃せない。有頂天のカヴァーである「ミシシッピ」やオリジナルの「流刑地」、「地図と領土」、ゲルニカのカヴァーである「復興の歌」とみんないいのだが、俺の一押しはシアトリカルであるとともに、どこかしりあがり寿の漫画を思わせるラストの「フォレスト・グリーン」。 [杉山 達/SD197]

KERA「フォレスト・グリーン(或いは、あの歌をいつか歌えるか)」

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