2017年6月22日

パンク/ニューウェイヴ・シーン“東京ロッカーズ”の象徴、s-kenの25年ぶりとなるアルバム『Tequila The Ripper』!

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◎近年はプロデューサーとして活躍していたS-kenのなんと25年ぶりという新作。ホットボンボンズ(S-Ken & Hot BomBoms)は、窪田晴男のファンであることもあって80年代後半、愛聴していた記憶があるが、そのホットボンボンズの活動を最後に90年代初頭から、S-kenはプロデュース業に向かうことになる。そして今に至るわけだが、気になるのは四半世紀ぶりにリーダー作をリリースしたきっかけだ。ネットのインタヴューでは「今、齢70にして生き残った者が歌う歌が必要だと思った」といった趣旨の話をしている。実際、リズム博覧会というか、これまでのS-kenの音楽遍歴の総決算作の感がある。1曲目の「酔っ払いたちが歌い出し、狼どもが口笛を吹く」はミーターズばりの粘りのあるリズムをバックに飄々と歌っている。ちなみにベースは細野さんだ(細野さんはフォーク調の「嵐のなか船は出る」でも客演。S-kenと言えば、2枚目のソロに悩む細野さんに“これからはチャイニーズ・エレガンスですよ”と進路を示唆したエピソードを思い出す。「千の目、友にはふさわしい贈り物を」はカワカツさんをはじめとした逝ってしまった友たちに捧げたレクイエムだ。

言うまでもなく窪田をはじめとした当時のホットボンボンズのメンバーと新世代のメンバーが交錯したバッキングのサウンドがカッコ悪うはずはない。ヤバそうな夜の世界をひょこひょこ歩くS-ken世界にブレはない。誤解を恐れずに言いたいが、S-kenの歌には、どこか頬が緩んでしまう落語で言うところの「ふら」があると思う。※「カッコ悪い」のがカッコいいという感覚とは違う。ツイッターでは「転んで3針縫った。これからは杖だ。かっこいいだろ?」(大意)とツイートしてた。ホットボンボンズ再集結のライヴも成功裏に終わったようだし、元気な爺さんシンガーとして同年代の細野さんともども頑張ってほしい。[杉山 達]

[Recording member]
S-Ken & Hot BomBoms
小田原豊:ドラム/佐野篤:ベース、コーラス/多田暁:トランペット、ホーンアレンジ、コーラス/窪田晴男:ギター、コーラス/矢代恒彦:オルガン、ピアノ/ヤヒロトモヒロ:パーカション/東京スカパラダイスオーケストラ/北原雅彦:トロンボーン&ホーンアレンジ/谷中敦:バリトンサックス/GAMO:テナーサックス/NARGO:トランペット/細野晴臣:ベース/トータス松本:コーラス/竹中直人:コーラス/スティーブエトウ:パーカション/竹内朋康:ギター/原田 芳宏:スティールパン/蓜島邦明:キーボード&パーカッション、キーボード&コーラス/ヒイズミマサユ機:ピアノ/小林創:ピアノ/宮川剛:ドラム、パーカション/山口美代子:ドラム/前田サラ:アルトサックス/福澤和也:ギター/つのだりゅうた:ベース/TIGER:コーラス、コーラスアレンジ/Meg:コーラス、コーラスアレンジ/久和田佳代:コーラス/原口弘大:ギター/増井朗人:トロンボーン/門田”JAW”晃介:テナーサックス/上野洋:フルート&アルトフルート&ホーンアレンジ/堀越雄輔:ギター/Kent Kakitsubata:コーラス

酔っ払いたちが歌い出し、狼どもが口笛を吹く(Drunkards be singin’,wolves be whistlin’)/ song by s-ken

Official Website:
http://s-ken.asia/